送り手:崔誠圭
出発日:2022年3月xx日
現在地:
ハンカチにそえられた手紙
みなさん、日本にある朝鮮学校をご存じでしょうか。
現在、日本全国に98校ある朝鮮学校は幼保、高校無償化除外や地域補助金カットにより危機的状況にあります。
私は東京朝鮮中高級学校に勤める美術教員で、アーティスト活動も行っています。
今回、Artist Actionにて東京・枝川にある東京朝鮮第2初級学校へハンカチメッセージ1年後の学芸会での展示を目標に制作することになりました。
「YAKINIKUアーティストアクションin枝川」というイベントで枝川の朝鮮学校に関わって10年以上経ちました。
枝川の朝鮮学校でアーティスト達が集まり、地域の方々と一緒に七輪で焼肉を食べたあの経験は枝川の在日同胞と朝鮮学校の懐の深さを感じずにはいられませんでした。
10周年を記念し2020年オリンピックイヤーに枝川でもう一度イベントを行おうとしながらCOVID19感染の拡大により、何かやることすらままならない状況となり、現在に至ります。
これからも私は枝川の朝鮮学校で学ぶ生徒たちと、ともにありたいと考えます。
そしてこの輪が広がり、様々な方々が朝鮮学校の存在を知り、応援してもらいたいと考えます。
ハンカチの布1枚の関わりは薄くても、メッセージが広がっていくことによってそこには厚み以上の意味が生まれてきます。
是非、ハンカチに朝鮮学校で学ぶ生徒たちへのメッセージを書いてください。
そして、このハンカチを隣りの方や遠くの知人に書いてもらってください。
「小さき隣人」の学ぶ「小さな学校」を大きな暖かさで包めるようにゆっくりと広がってくれればと思います。
どうか、このハンカチを大事に扱ってください。
よろしくお願いします。
崔誠圭